今年もまた、あの封筒がポストに届きましたね。そう、固定資産税の納税通知書です。
実は私自身も、3年前に父が亡くなり、誰も住まなくなった実家を相続しました。
初めて自分宛てに届いた通知書の金額を見たときの衝撃は忘れられません。「えっ、誰も住んでいない古い家に、毎年15万円も払うの…?」と、思わず声が出てしまいました。
封筒を開けるたびに、ため息が出てしまう。その気持ち、痛いほどよく分かります。
親が大切にしていた実家だからこそ、簡単に手放せない。でも、使う予定もないのに税金や維持費だけが出ていく現状に、モヤモヤを抱えている方は非常に多いのです。
実は、空き家を持ち続けるコストは税金だけではありません。知らず知らずのうちに、あなたの家計からもっと多くのお金が流出している可能性があります。
この記事では、誰も住んでいない実家にかかる「固定資産税の仕組み」と、見落としがちな「維持費の現実」を徹底解説します。
結論からお伝えします。使わない家を漠然と持ち続けることは、毎年数十万円のお金をドブに捨てているのと同じかもしれません。
「もったいない」の呪縛から解き放たれ、損をしないための賢い選択をするために、まずは現実の数字と向き合ってみましょう。
まずは現状把握!実家の固定資産税、いくら払っていますか?
まずは、年に一度必ずやってくる「固定資産税」について、正しく理解しましょう。お手元に納税通知書があれば、ぜひ見ながら読み進めてください。
納税通知書の見方(課税標準額を確認しよう)
固定資産税の金額は、「課税標準額(かぜいひょうじゅんがく)」という数字を元に計算されます。これは、自治体が定めた「その不動産の価値(固定資産税評価額)」を基に算出された金額です。
通知書には、「土地」と「家屋(建物)」それぞれの課税標準額が記載されています。この合計額が、税金計算のベースになります。
ざっくり計算!固定資産税の計算式
固定資産税の基本的な計算式は非常にシンプルです。
課税標準額 × 1.4%(標準税率) = 固定資産税額
例えば、土地と建物の課税標準額の合計が1,000万円だった場合、1,000万円 × 1.4% = 年間14万円 の固定資産税がかかる計算になります。
さらに、地域によっては「都市計画税」(最高0.3%)が加算される場合もあります。
【重要】今安いのは「特例」のおかげです
「あれ? うちの実家はもっと広いけど、そんなに高くないよ?」と思った方もいるかもしれません。
実は、住宅が建っている土地(住宅用地)には、固定資産税が大幅に安くなる「特例」が適用されています。
- 小規模住宅用地(200㎡以下の部分): 課税標準額が 1/6 に軽減
- 一般住宅用地(200㎡を超える部分): 課税標準額が 1/3 に軽減
この特例のおかげで、今は税金が安く抑えられているのです。

しかし、これは裏を返せば、「ある条件」を満たすと税金が最大6倍に跳ね上がるリスクを抱えているということでもあります。(このリスクについては後ほど詳しく解説します)
税金だけじゃない!空き家にかかる「維持費」の現実
「固定資産税なら年間十数万円だし、まあ払えるか…」と安心するのはまだ早いです。
固定資産税は、空き家を維持するための「最低限のコスト」に過ぎません。
実際には、他にも様々な費用がかかっていることを忘れてはいけいません。
必ずかかるお金(保険・基本料金)
誰も住んでいなくても、契約している限り発生する費用です。
- 火災保険・地震保険料
- 空き家でも火災や自然災害のリスクはあります。特に放火のリスクに備えるため、加入は必須です。(年間数万円~)
- ▶火災保険の一括見積もりサービス

- 水道・電気の基本料金
- たまに行って掃除をするために契約を残している場合、使わなくても基本料金がかかります。(年間数万円~)
管理にかかるお金(交通費・修繕費・委託費)
家は人が住まないと急速に傷みます。
資産価値を維持し、近隣トラブルを防ぐためには適切な管理が欠かせません。
- 交通費
- 実家が遠方にある場合、月に一度様子を見に行くだけでも、往復の交通費やガソリン代が馬鹿になりません。
- 修繕費
- 台風で屋根瓦が飛んだ、雨漏りがした、シロアリが発生した…。古い家ほど、突発的な修繕費用が発生します。(数万円~数百万円)
- 庭木の剪定・草刈り代
- 庭が荒れると近隣からクレームが来ます。自分でやるのが大変で業者に頼めば、年に数万円の費用がかかります。
- ▶実績多数!庭木一本からのご依頼も可能【剪定110番】
【シミュレーション】実家を10年放置すると、総額「約300万円」の損失に!
では、先ほど挙げた「固定資産税」と「維持費」を合計すると、年間でどれくらいの金額になるのでしょうか?
郊外にある一般的な一軒家(木造築30年)を例に、リアルな数字を試算してみましょう。

年間合計:約30万円
いかがでしょうか。「意外とかかるな」と思われたかもしれません。
しかし、本当の恐怖はここからです。
もし、この「とりあえず放置」の状態を10年間続けたら、どうなるでしょうか?
30万円 × 10年 = 総額300万円!
なんと、誰も住んでいない家のために、これだけの大金を払い続けることになるのです。
300万円あれば、家族で何度も旅行に行けますし、車の買い替え資金や、老後の大切な蓄えに回すこともできたはずです。
維持費地獄から抜け出すための「賢い選択肢」
「このままじゃマズイ…」と気づいたあなた。
維持費の負担から解放されるためには、何らかのアクションを起こす必要があります。
主な選択肢は3つです。

精神的にも経済的にも最も負担が少ないのが、この「売却」という選択肢です。
お金だけじゃない!あなたを蝕む「3つの隠れコスト」
空き家の維持費は、通帳の残高が減るだけではありません。
実は、あなたの生活の質そのものを低下させる「見えないコスト」が発生していることに気づいていますか?
1. 精神的コスト:終わらない「心配」と「ストレス」

これらの精神的な負担は、金額には換算できませんが、確実にあなたの心を疲弊させます。
2. 時間的コスト:奪われる「貴重な休日」

あなたが実家の維持管理に費やしているその時間は、本来なら家族との旅行や趣味、休息に使えたはずの貴重な時間です。
「時は金なり」と言いますが、失われた時間は二度と戻ってきません。
3. 機会損失コスト:活用できていない「資産」

ただ「持っているだけ」で何も生まない空き家は、将来得られたはずの利益を逃し続けている(=機会損失)状態とも言えるのです。
まとめ:「もったいない」が一番損をする
使っていない実家を持ち続けることは、想像以上に大きな経済的負担です。
私自身も、「親が大切にしていた家だから」となかなか決断できずにいました。
しかし、毎年消えていくお金と、管理のプレッシャーに限界を感じ、最終的には売却を決意しました。
手放した今、心から言えるのは「本当に肩の荷が下りた」ということです。
経済的な負担だけでなく、「実家をどうにかしなきゃ」という精神的なストレスから解放されたことが、何よりの救いでした。
一番の節税対策であり、心の平穏を取り戻す方法は、「使わない不動産を早期に手放すこと」です。
「でも、うちの実家は古すぎて売れないんじゃ…」
「家財道具がそのままで、片付けられない…」
そうお悩みの方もご安心ください。
世の中には、築古でボロボロの家や、荷物が残ったままの状態でも買い取ってくれる専門の業者が存在します。
悩んでいる間も、税金や維持費は発生し続けます。
まずは一度、あなたの実家がいくらで売れるのか、査定だけでも受けてみてはいかがでしょうか?
以下の記事では、そんな「訳あり物件」でも安心して売却できる方法について、詳しく解説しています。
維持費地獄から抜け出すための第一歩を、ぜひ踏み出してください。

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