「実家じまい 費用 払えない」 震える指でそう検索して、スマホの画面を前に呆然としているあなたへ。
この記事は、綺麗事一切ナシ。資金ゼロから実家を処分するための「サバイバルガイド」です。
引越しアドバイザーのひことらです。
ネットで検索すると出てくる「相場 100万円〜300万円」という数字。
「は？ そんな大金、すぐに用意できるわけねーだろ！！」 そう叫んでスマホを投げつけたくなった気持ち、痛いほど分かります。
親の介護や葬儀でただでさえ金がないのに、住むわけでもないボロ家の片付けに、新車が買えるくらいの金を払えだと？ ふざけるな、ですよね。
この記事は、資金に余裕がある人が優雅に業者に丸投げするような「綺麗な終活」の話ではありません。 お金はない。時間もない。でも、親が残した大量の荷物と、崩れかけた実家をなんとかしなければならない。 そんな崖っぷちのあなたのために書きました。
結論から言います。
あなたは、片付け費用を1円も払う必要はありません。
私が「自力での片付け」に挑んで絶望し、そこから這い上がって見つけた
「ゴミも家財もそのままで、家ごと手放す裏技」をここに公開します。
👉 大量の荷物がある実家、片付けずにそのまま売れるって本当？残置物撤去の裏側
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【実録】築40年ゴミ屋敷、見積もりは衝撃の250万円
これは私の実体験です。 父が亡くなり、相続した地方の実家。母は既に他界しており、父は晩年、完全にセルフネグレクト（自己放任）状態でした。
久しぶりに玄関を開けた時の、あの光景と臭いは一生忘れられません。
- 足の踏み場もないリビング。床が見えないほど積み重なった新聞紙とコンビニ弁当の空き容器。
- 何十年分あるんだ？というくらい、押し入れから溢れ出す布団、布団、布団。
- 庭には錆びついた農機具や、謎の古タイヤが山積み。
「……終わった」
正直、見なかったことにして帰りたくなりました。
でも、固定資産税の通知書は待ってくれません。
震える手で、地元の有名な遺品整理業者に見積もりを依頼しました。
やってきた営業マンは、部屋を一通り見て、申し訳なさそうに、でも事務的にこう言いました。
「これだけの量で、分別からとなると…トラック4台分。概算で250万円ほどになりますね」
250万円。
その場に崩れ落ちそうになりました。
葬儀代で貯金も底をついているのに、さらに借金しろと言うのか？
「無理です。払えません」
「では、ご自身である程度分別していただければ、少しはお安くなりますが…」
その時、私は間違った決意をしてしまったのです。
「やってやるよ。全部自分でやって、1円でも安く済ませてやる！」と。
お金がないなら体を張れ！…と最初は思っていました
業者に頼むお金がないなら、自分でやるしかない。 私は覚悟を決めて、週末のたびにレンタカーの軽トラを借り、実家に通い詰めました。
泥臭い「自力搬入」の現実
自治体のクリーンセンター（ゴミ処理場）へ、ひたすらゴミを持ち込みます。 10kgあたり100円〜200円。業者に頼むよりは圧倒的に安いです。
しかし、現実は過酷でした。
- 終わらない分別
- 燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ…地域の厳しいルールに従って細かく分けるだけで日が暮れる。
- 体力的な限界
- エレベーターのない2階からタンスを降ろす恐怖。
- 腰は悲鳴を上げ、翌日は全身筋肉痛で動けなくなる。
- 精神的な摩耗
- 親の思い出の品をゴミ袋に詰める罪悪感。
- 「なんで私がこんな目に…」という親への怒り。
半年かけても、荷物は半分も減りませんでした。 交通費とレンタカー代だけで、すでに数十万円が消えていました。
「このままじゃ、実家が片付く前に、私が過労で倒れる…」 そう悟った時、ある衝撃的な事実を知ったのです。
【大逆転】そもそも「片付ける必要」なんてなかった
結論を言います。 もしあなたが、「この実家にはもう誰も住まない」「手放して楽になりたい」と思っているなら。
ゴミも、家財も、仏壇も、そのままで売れます。
「えっ、そんな馬鹿な。不動産屋には『片付けてから来てください』って言われたよ？」 そう思うのも無理はありません。普通の不動産仲介では「更地」や「空室」にするのが常識だからです。
しかし、今、国全体で空き家問題が深刻化する中、常識は変わりつつあります。 国土交通省も空き家対策の一環として、現状のままの流通を促進する動きを見せています。
（参考：空き家対策と所有者不明土地等対策の一体的・総合的推進については、国土交通省が政策パッケージとして整理しています（国土交通省「空き家対策と所有者不明土地等対策の一体的・総合的推進（政策パッケージ）について」）
放置して自治体から「特定空き家」に認定されれば、固定資産税が最大6倍になるリスクもあります。 だからこそ、綺麗にするまで待つのではなく、「汚いままでも今すぐ手放す」という決断が、経済的にも正解なのです。
世の中には、この「残置物（残された荷物）」ごと不動産を買い取ってくれる専門の業者が存在します。
「そのまま売却（現状買取）」という最強の裏技
私が利用したのは、まさにこのサービスでした。
この方法のメリットは、私たちの悩みをすべて解決してくれます。
- 片付け費用0円
- 業者が買い取った後に自社で処分するため、あなたが費用を先出しする必要はありません。
- 分別・運び出し不要
- 貴重品（通帳や印鑑）だけ持ち出せば、あとは古着も雑誌もそのままでOK。
- 即現金化
- 買い手がつくのを待つ必要がなく、業者が直接買い取るため、最短数日で現金化できます。
【重要】魔法ではない。「片付け費用0円」のカラクリとデメリット
「うまい話すぎて怪しい」「後から高額請求されるんじゃないか？」
そう思ったあなた。その感覚は正しいです。
正直に言いましょう。
これは魔法ではありません。
本来あなたが払うべき片付け費用を、業者があなたの代わりに負担し、その分を『買取価格』から差し引いているだけです。
例えば、本来の土地値が500万円で、片付け費用が200万円かかるとします。
その場合、業者の買取価格は「300万円（500万－200万）」になります。
ここにデメリットがあります。
自分で苦労してピカピカにしてから売る場合に比べて、手元に残る現金は確実に少なくなります。 物件の状態によっては、片付け費用が土地値を上回り、「買取価格 1円（タダ同然）」になるケースさえあります。
「なんだ、結局損してるじゃないか」と思いましたか？
でも、よく考えてみてください。
あなたは今、手元に250万円の現金がないから絶望しているんですよね？
借金をしてまで片付けて、半年かけて更地にして、それでもし売れなかったら…大赤字どころか破産です。
それなら、「手元に残る金は少なくても（あるいはゼロでも）、先に250万円払うリスクを回避できて、面倒な実家を手放せる」なら、御の字ではありませんか？
これは「高く売る」ための方法ではありません。
「ノーリスクで、この地獄から抜け出す」ための方法なのです。
よくある質問（Q&A）
最後に、私がこの方法を選ぶ前に抱えていた不安と、実際の答えをまとめておきます。
Q. 本当にゴミ屋敷状態でも怒られない？
A. はい、全く問題ありません。 彼らは不動産のプロであると同時に、残置物撤去のプロとも提携しています。天井までゴミがある部屋、長年放置された空き家、孤独死があった現場など、どんな惨状も見慣れています。「汚くて申し訳ない」なんて謝る必要はありません。それが彼らの日常です。
Q. まだ更地にして売ったほうが高く売れるのでは？
A. 計算上はそうですが、リスクが高すぎます。 更地にするには、家財処分費（100万〜）に加え、解体費用（100万〜200万）がかかります。つまり、売れるかどうかも分からない段階で、先に数百万円の「持ち出し」が発生します。 もし解体したのに土地が売れなかったら？ 固定資産税は更地にすると高くなります。まさに地獄です。 資金に余裕がないなら、絶対に「現状買取」一択です。
Q. どんな田舎でも買い取ってくれる？
A. エリアによりますが、可能性はあります。 一般的な仲介業者が「価値なし」と判断した物件でも、専門業者は独自の再生ノウハウ（リフォームして賃貸に出すなど）を持っているため、値段がつくケースが多いです。まずは査定に出してみないと分かりません。
まとめ：自分を犠牲にするのは、もう終わりにしよう
真面目な人ほど、「自分でやらなきゃ」「親に申し訳ない」と抱え込んでしまいます。 でも、実家の片付けのために、あなたの貯金を使い果たし、体を壊してしまっては本末転倒です。
「片付けない」という選択は、逃げではありません。 あなたの人生を守るための、賢い「戦略的撤退」です。
もし今、費用が払えずに絶望しているなら、一度「そのまま売却」の査定を受けてみてください。 「なんだ、こんなに簡単に解決するのか」と、肩の荷が下りるはずです。
私が救われた「ゴミ屋敷でもそのまま買い取ってくれる業者（ワケガイ）」については、以下の記事で詳しく解説しています。
これが、あなたの苦しみを終わらせる最後の鍵になるはずです。
👉 大量の荷物がある実家、片付けずにそのまま売れるって本当？残置物撤去の裏側
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